聖ヴィート大聖堂のステンドグラス

先日、久しぶりに聖ヴィート大聖堂へ行ってきました。

プラハ城の中にある聖ヴィート大聖堂。
その中でも、ひときわ目を引くステンドグラスがあります。


このステンドグラスを手がけたのは、アルフォンス・ムハ(フランス語読みではミュシャ)。チェコ出身の彼は本来「ムハ」と呼ばれるのが自然ですが、パリで活動していた時期にフランス語読みの「ミュシャ」が広まり、日本ではこちらが一般的です。19世紀後半にチェコで生まれたムハは、若い頃にパリへ渡り、女優サラ・ベルナールのポスターをきっかけに一気に有名になります。晩年は祖国やスラブ民族の歴史を表現することに力を注ぎ、「スラヴ叙事詩」に代表される作品群を生み出しました。この聖ヴィート大聖堂のステンドグラスもその流れの中で制作されています。

中央には 聖ルドミラ、その隣には 聖ヴァーツラフ が描かれています。ルドミラはチェコにキリスト教を広めた祖母で、慈愛と信仰の象徴。ヴァーツラフはその孫で、幼少期に洗礼を受け、キリスト教教育を受けた後、「善王ヴァーツラフ」として知られる守護聖人です。この二人は単なる聖人ではなく、「信仰がこの土地に根付いていく流れ」を象徴しています。

左側には 聖キリルと聖メトディウス が描かれ、書物や手のジェスチャーで文字や教育、布教を象徴。ムハはこの構図で、信仰・王権・文化がスラブ民族の歴史に根付く様子を一枚の窓に表現しています。

光が差し込むと人物の輪郭や持ち物が浮かび上がり、まるで物語が目の前で動き出すよう。まるで一枚の大きな絵画のようで、チェコの歴史と民族の魂を感じられる作品です。観光地としても有名ですが、少し背景を知ってから見ると、ただの装飾ではなく「意味のある物語」として楽しめます。ぜひ他のステンドグラスと比べて、ミュシャの窓だけの特別な“空気感”を感じてみてください。

そして最近、聖ヴィート大聖堂には 新しいパイプオルガン が設置され、話題になっています。これまで教会内には1932年製のオルガンがあり、約4,475本のパイプを持っていましたが、大聖堂全体に響かせるには十分ではありませんでした。

そこで約10年かけて資金を集め、スペイン・バルセロナ近郊のオルガン工房(Gerhard Grenzing)が制作した新しいオルガンが導入されました。新しい楽器は 約6,000本以上のパイプ を備え、長さは数ミリから最大7メートルまでさまざま。壮大なゴシック空間にふさわしい、豊かで深みのある響きが教会内を包み込みます。2026年6月15日(聖ヴィートの祝日)には、公式にその音が披露される予定です。

私は3月ごろに行ったときに、ちょうど音合わせをしているときで、
各パイプはすべて手作業で音合わせなので、6000本以上のパイプを。。。
と知った時には気が遠くなる作業だな。。。。とくらくらしました。苦笑

「でも、チェコ国内では作れなかったの?」と思うかもしれません。実は国内でもパイプオルガンは作れますが、この規模や複雑さ、ゴシック建築に合わせた精密な調整を行う技術を持った工房は十分ではありませんでした。そのため、経験豊富なスペインの工房に依頼することで、音響的にも完成度の高い楽器が実現したのです。

次回はそのパイプオルガンを紹介できればと思います!

私は音楽にはくわしくないので、パイプオルガンの音を聞くと、
つい映画『グーニーズ』でギャングたちが
追いかけっこしていたあの巨大な骨骨オルガンのシーンを思い出してしまいます。
そういう年代!

現在、プラハ城に行くトラム22番、23番は7月半ばまで線路の張替工事のため
運航しておりません。
旧登城道を上がるか、平坦ルートであればHradčanská駅から歩くか。。。
はっきり言うと、40歳までなら旧登城道でもOK
それ以上の場合は、平坦ルートがおすすめです。笑

私、あの坂はもう膝も心臓も持ちこたえられません。

今から観光シーズンなのに、メインの22番を止めるのは正気か?と
プラハの方々は思っているそうです。
トラム22番は運航していますが、別ルートを走行しているので、プラハ城にはいきません!!!(ここが混乱を生む原因。。。)ご注意ください!


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