チェルヴェナー・ロタ城

今回は宿のアパートから車で15分のところにある
チェコの赤いお城 ― Zámek Červená Lhota(チェルヴェナー・ロタ城)へ。


チェコにはチェスキークルムロフ城やフルボカー城以外に
日本ではあまりまだ知られていない
美しいお城が実はたくさんあります。

その代表が、この Červená Lhota(チェルヴェナー・ロタ城)。
湖の真ん中にひっそりとたたずむ小さな赤いお城です。
長年行きたいと思っていたけど
こちらもなかなかに不便な場所にあるので
なかなか行けなかったのです。

不便な場所にあるから観光客は少ないのかと思いきや
なんとお城最寄りの駐車場はほぼ満車!
しかも3つもあるということは
チェコ人にとっては有名観光地なのでしょう。

この場所に最初に建てられたのは14世紀で
ヴォクト家(páni z Vočteře)という中世の貴族によるゴシック様式の砦でした。16世紀に貴族のクリシュトフ・カーバがルネサンス様式の館に建て替えてから、ここは長く“人の住むお城”となりました。

「červená」はチェコ語で“赤い”という意味。その名の通り、外壁の赤が印象的で、青空や湖面に映る姿は本当に息をのむ美しさです。


城内見学で中に入ると
当時の貴族の生活がそのまま残されています。
木の梁の天井、飾られた暖炉、壁いっぱいの肖像画、そして繊細な家具。
大きな部屋はないものの
どの部屋もセンス良くまとめられていて
寝室の窓からも静かな湖が見える。

どの部屋も「城主がついさっきまでここで暮らしていたのでは」と思うほどの温もりを感じます。
最後に住んでいたのはドイツ系貴族のシェーンブルク=ハルテンシュタイン家。
彼らが去ったのは1945年。
戦後にお城が国有化されたとき。

つまり、この美しい赤いお城には、約400年のあいだ“本当に人が暮らしていた”のです。

お城はぐるりと湖に囲まれていて
小さな石橋で陸とつながっています。

夏はボートを借りて湖の上から眺めるのも素敵でしょうね!


私たちはお城周りの散策林道をぐるっと回りました。









チェルヴェナー・ロタ城はチェコ映画や童話ドラマの撮影地としても有名です。
特に有名なのが『Zlatovláska(黄金の髪の乙女)』。チェコ人にとっては子どもの頃の思い出が詰まった場所なんだそうです。


が、、、娘には
城内見学はめちゃくちゃ興味なかったらしいです。笑


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