最近、驚きのニュースが飛び込んできました。
なんと、旦那の弟(義弟)が、いつの間にかチェコ軍の「アクティブ予備軍(Aktivní záloha)」の、しかもエリートである「空挺部隊(パラシュート部隊)」に入隊していたんです……!
ここで「え、予備軍ってなに?」という方のために、
チェコの今の仕組みをちょっと簡単に説明しますね。
チェコの「アクティブ予備軍」とは? チェコは現在、普段から銃を持って生活するような皆兵制(徴兵制)ではありません。 予備軍とは、普段は**「普通の会社員」や「一般の職業」**として働きながら、定期的に軍の本格的な訓練を受け、有事の際(国家の危機や災害時など)に即座に実戦部隊として動員されるシステムのことです。最近、ヨーロッパの情勢に合わせてチェコの法律が変わり、この予備軍の体制がより強化・配置されるようになりました。
義弟が選んだのは、その予備軍の中でも特に過酷とされる「空挺部隊」。当然、並大抵ではない厳しい試験(体力も精神面も)を乗り越えての入隊です。何人も脱落していったとか。。。
これの何が驚きって、彼の子供時代を知っている身からすると、本当に「あの弟くんが!?」という大激変だからなんです。
実は彼は幼い頃、ADHD(注意欠如・多動症)の傾向がとても強く出ていました。当時はまだ社会主義時代の名残もあり、学校の先生たちも扱い方が分からず、「特別支援クラスに行け!」「普通じゃない!」と、親は何度も呼び出しを受けていたそうです。なんと小学校で留年した経験もあるほど。
ところが、人間って成長するから分からないものです。 年齢を重ねるごとに少しずつ落ち着きを取り戻し、今ではむしろ、びっくりするほど穏やかで優しい性格に。
しかも、14歳の頃に付き合った初恋の彼女一筋でそのまま結婚し、今でも奥様をものすごーーく大事にしているんです。「……本当にうちの旦那の弟か!?」と、妻である私が二度見してしまうほどの絵に描いたような愛妻家(笑)。
かつて徴兵制で一度軍に入った時は、まだ若かったこともあって「上から指示されてばかりなのは嫌だ!」と反発してたのに。
でも、根っからの「ミリタリー魂」は消えていなかったようで
趣味で極寒の山にこもってサバイバルゲームをしたり
銃マニアが高じて拳銃に関する多くの資格を取得してます。
今ではなんと、射撃センターのインストラクターとして働いています。
そんな彼が、インストラクターとして働きながら
わざわざ厳しい試験を受けて、練習中はブルノに一ヶ月とか
家族と離れて暮らさなきゃいけないし
なぜ今「空挺予備軍」に入ったのか。
義母曰く義弟が
「もし、今ウクライナで起きているようなことがチェコでも起きたら、俺が自分の手で、絶対に家族を守りたいから」と言ってる。
子供の頃に「普通じゃない」と大人たちにレッテルを貼られ、学校に馴染めなかった男の子が、今や自分の得意な「銃の技術」を極め、愛する家族を守るために国のために戦う覚悟を決めた。これって、ものすごく格好いい大人の成長ストーリー。
これから彼は、平日は会社員、週末や休暇は過酷な軍の訓練を受ける二重生活が始まります。どうか怪我だけはしないようにと祈りつつ、その優しくて強い覚悟を、義姉として応援したいと思います。
そして、軍服を着てベレー帽の義弟、、、かっこよすぎて
誰?これ??ってなりました。
……と、ここで我が家の旦那の話に移るのですが。
実は昔の徴兵時代、うちの旦那も「空挺部隊に行きたい!」と憧れていた時期があったのだそう。しかし、結果はあっさりと却下。
理由はなんと、「きつい巻き爪」。
「たかが爪で?」と思うかもしれませんが、空挺部隊(パラシュート部隊)にとって巻き爪は致命傷になります。パラシュート着地時の凄まじい衝撃で爪が肉にグサッと食い込んで大怪我をしたり、硬くて重い軍靴で何十キロも行軍するうちに化膿して歩けなくなったりするから、軍としてはNGなんだとか。
そんなわけで、命がけの着地に挑むエリート部隊の夢を絶たれた我が旦那が、どこへ配属されたかというと……
まさかの「モールス信号部」。
パラシュートで空を舞うはずが、真逆の「地下」に常に隠れて、ひたすらトントンと信号を叩く日々を送ることになったのです。
しかも旦那のやんちゃ伝説はこれだけにとどまりません。地下に潜んでいるのが退屈だったのか、ある日、禁止されている時間外の外出(というか、まぁ……ぶっちゃけ脱走ですね。笑)を敢行。 すぐに軍にバレて実家に「息子さんが戻っていません」と緊急電話がかかってきて、お義母さんは恥ずかしくてたまらなかったそうです。
命がけの空挺部隊に身を投じる弟と、巻き爪で地下に潜り、そこからも脱走して実家に通報される兄。この兄弟のギャップ、相変わらず凄い。。。。
ちなみに、チェコはもう徴兵制度は終了しています。
コメント
コメントを投稿