先日のイタリア・タルヴィージオへのスキー旅行。
実は、私にはスキー以外にも「忘れられない思い出」があるんです。
一緒に行ったみんなは、それはそれは恐れを知らないプロ級の滑り手ばかり
(うちの娘も含めて・笑)。
そんな中、超安全運転(カメの歩み)な私は、3日目の朝
ついに心が折れまして。
「よし、今日はもうスキーを諦めよう!」
そう決意して、みんなを見送ったあと
一人で岡野上の山荘から町へ降りていきました。
正直開放感たっぷりの
のんびり一人散策のスタートです。
そこで、丘を降りたところにある
割と新しくてめちゃくちゃお洒落なチーズ屋さんを
グーグルマップで見つけていたので
立ち寄ってみました。
お店に入ると、イタリア人男性の店主・アレックスさんが
とにかく本当に優しく温かく迎えてくれたんです。
この辺りではアジア人が珍しいのか
「どこから来たの?」と声をかけてくれました。
「チェコに住んでいる日本人で。家族や友達とスキーに来たんだけど、
みんな上手すぎて難しくて、私だけ諦めて降りてきちゃったんです(笑)」
アレックスさんは「旦那さんと子供だけで滑ってるの?!
あ~~わかるよ~~~大丈夫、
僕も奥さんもスキーはもう危なくて全然やらないよ!
僕らがやるのはクロスカントリースキー!」
こんなスキー場がそばにあるイタリア人でも
行かなくなるもんなんだな。。。
最近のスキーはスピード出す人が増えて
すごく怖いんですよね・・・
しかし、気さくで優しい人……!
彼は自分たちが作っている特別なチーズについて熱心に教えてくれました。
彼が熱っぽく教えてくれたのが、名物の「洞窟(鉱山)熟成チーズ」でした。
なんと、かつて炭鉱だった古い鉱山の地下トンネル(真っ暗闇!)にチーズを運び込み、そこでじっくり熟成させているのだそう。その特徴を聞いて、もうワクワクが止まりませんでした。
驚くほどの「しっとり感」: 年中、自然の力で温度10度・湿度90%以上に保たれた鉱山の中では、水分が逃げず、中身が驚くほどなめらかに育つ。
洞窟の「魔法の菌」: 何十年も鉱山に住み着く固有の微生物(天然の菌)がチーズに付着し、人工の冷蔵庫では絶対に出せない、大地の豊かさを思わせる複雑で芳醇な香りが生まれる。
機械に頼らず、大自然の暗闇と職人の手仕事だけで育てる奇跡のチーズ。
気づけば彼のおすすめのワインや
洞窟チーズをあれもこれもとカゴへ放り込んでいました。
お会計の時、レジの数字。。。。
……なんと、総額200ユーロ(約3万数千円)の大爆買い!!!(笑)
高いわけではないです。
ただの買いすぎです。w
さっそく滞在先に戻って、その噂の洞窟チーズを一口食べてみたら
友人家族も口に入れた瞬間に
目が開いておいしい!と。
外側が意外と固めなのですが、
中はしっとりと柔らかくて
濃厚なコクと深みがあるんです。
一口かじるごとに旨味がじわ〜っと広がって
一緒に買った地元のワインとの相性も完全に100点満点。
スキーは諦めちゃったけれど、あのとき勇気を出して山荘を降りて
優しいアレックスさんに出会えて
最高のチーズとワインを味わえた。
これだから旅って裏切らないし、やめられませんよね。
お土産に買って帰ってきた分もあるので、
しばらくは自宅でも、この200ユーロの贅沢な戦利品をちびちび味わいながら
あの愛おしいタルヴィージオの思い出に浸ろうと思います!


アレックスさんのお店から町まで
かなりの距離を相当歩きました。
しんとした銀世界の中、真っ白な雪道を一人でサクサクと踏みしめていく時間。
すると、すれ違う人たちがみんな
私を見てニコッと笑顔で挨拶をしてくれるんです。
雪のアルプスの山道を一人で歩いている姿を見て
きっと「山を心から愛するアジア人のハイカー」
みたいに思われたのかもしれません(笑)。

ようやく森を抜けて
レストランへ。
正面の山で家族は滑ってます~~
実は、、、こんなに歩くつもりはなかったのですが、、、
田舎町、レストランでカードの支払いを受け付けていなくて
2軒、断られたのです。。。
なので、町まで歩くことになったのですよ。。。

メニューに「ローストビーフ」とあったので、日本でおなじみの、あの「薄切りでソースがかかった冷たいお肉」を想像して注文したんです。
いっぱい歩いたし、ちょっと軽めにお肉をつまもうかな、なんて思いながら。
ところが、テーブルに運ばれてきたものを見てフリーズしました。
「これ、どう見てもぶ厚いステーキじゃん!!」(笑)
そう、イタリアのローストビーフって、日本のものとは完全に別物だったんです。
外側は強火でカリッと香ばしく焼かれていて
中は綺麗なレア。
ジューシーな塊肉を厚切りにした
まさに「THE・ステーキ」な肉塊がドカンと登場したのです。
知らなかった……!イタリアのローストビーフってこんなに豪快なんだ!
でも、オリーブオイルと塩、ハーブだけでシンプルに焼き上げられたその温かい赤身肉は、噛むほどに肉の旨味がダイレクトに溢れ出てきて、美味でした。
私は赤身肉が大好き♪
松阪牛で育ってきたけど
脂が。。。。ね。。。
もう年だから。。
ここで、白ワイン2杯飲んでしまう。。。
私は赤ワインのヒスタミンがダメなので赤は飲めないんです。。。
スキーを終えた旦那がここまで迎えに来てくれるというが。。。
まだ時間はある。
鹿のカルパッチョを頼んでみる。
タルヴィージオの郷土料理。
それは食べないと。。。

塩がきついが
まあおいしい。
私は、店に到着してすぐに
アペロール
ローストビーフ
ワイン2杯
鹿肉のカルパッチョ
ワイン1杯
デザートも食べたいが隙間がない。。。
激うまエスプレッソを飲んで
胃が落ち着いたところで
レモンチェッタが運ばれているのを見て
あ、私も飲みたい!って
追加注文。
もうここで、ウエイトレスの女性が
カウンターに行き
「ちょ!あのこ!まだ飲むらしい!」
「マジで?」
みたいな感じでざわざわしてました。www

キンキンに冷えてて本当においしい♪
が、、、こんなに飲むアジア人を初めて見たんだろう。。。
ここでも「あなたはどこから来たの?」と聞かれる。
日本人だけどチェコに住んでいます!っていうと
あああ~~みたいな。
グラスワイン1杯1.2ユーロ
激安です!!!
とにかく歩いた一日でした。


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